人が食べてはいけないペットフード

ペットフードの対象

どんな生物にこのフードを与えるのが正しいのでしょうか。

先ほど説明したように人間が食べるための物ではなくペットの食事やおやつ、 サプリメントとして開発されたのがペットフードです。 なので犬やネコ、ウーパールーパや小鳥やハムスターなどの子供が可愛がりそうな ペットや、1人暮らしをしている方に人気の高い爬虫類や両生類、小魚や昆虫に 食べさせるのが正しい使用方法になります。 どこまでをペットとするか、カブトムシは含まれるか、ネコ屋敷で30匹近くの ネコが徘徊しているけど全部ペットと呼んでいいのか、といった疑問が発生する かもしれませんが、環境よりもその生物に適するものがあるかどうかで判断した ほうがいいかもしれません。 少なくとも屋内で飼育されているネコちゃんが食べられるネコ缶は、野外で生活 している野良猫も喜んでガツガツ食べるでしょう。 パッケージにどんな生き物が食べる食品か記載されているので、そこから対象に なる生命体を読み取れば間違いありません。 これを食すペットに何を与えてくれるか、まずは生命活動の維持に必要な栄養素、 これに尽きますが最近では主食ではなくおやつ感覚で与えられるものも市販されて いるので、絶対に食べさせなくてはならないとも言えません。 例えば犬の躾に、ご褒美用のおやつもペットショップで販売されていたりします のですがこれは毎朝わんちゃんの食器に入れて食べさせるためのフードではなく、 芸を仕込むのに使ったりします。 人間で言えば子供に「今度のテストで全教科満点だったら前から欲しがってたアレ、 買ってあげるからがんばりなさい」といった感じの使い方です。 アレが何か、サッカーボールの場合もあればスマートフォンやパソコンだったり、 ペットと一緒に遊べるように猫耳ということもありそうなので全国で似たような 約束をする親子の数だけアレはありそうです。 それがペットにとってはおやつで、必ずしも栄養補給のためのものではない、 ご褒美的なフードなのです。 もともとは栄養のことを考えて開発されたペットフードですが、最近ではそんな 使い道のものまで用意されているのです。 コンビニエンスストアで販売されているのは本当にお食事用のものだけかもしれま せんが、大きなペットショップでは陳列棚におやつやサプリメントがずらりと 並んでいてとっても壮観です。 食べ物だけでなく飲料水に関する製品も山ほど製造されており、ペットの飲み物に 添加してそこからエネルギー補給させるという画期的なアイデアの製品もあり、 一日中店内を歩き回って各メーカーが発売しているペットフード類をくまなく 調査するのが趣味だという人もいるほどです。 なぜそんなに多くの商品がるのか、それはペットフードに求められていることが 多いというのが理由のひとつになるかもしれません。 栄養のバランスはもちろん一度の食事で済ませられるような給餌量の設定も大事 ですし、安全な原材料を使用していることも飼い主には重要なポイントになり ますが、食べる側はおいしさも重要視します。 どんなに健康食品のような優良なペットフードでも食欲をそそらなければペット は口にしてくれませんので、放置されたまま腐ってしまいます。 なので豊富な栄養素よりもペットがおいしく召し上がるような商品が求められて いるので、どれが最も優れたフードかは食べる生命体によって違ってくるでしょう。 同じ種類の犬でも味によって食べたがるペットフードが異なるかもしれず、人間 でも味噌ラーメン、トンコツラーメン、醤油ラーメン、塩ラーメンと好みが分かれる ように犬やネコも味の好みは個体差があります。 なのでいくつか試して最も喜んで食べてくれる商品を探すのが、飼い主の仕事に なるのかもしれません。